ちばわんボランティア・メンバーによる動物愛護センターのレポートです。
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◆ ちばわんの趣旨 ◆

1、繁殖に反対しています
2、不妊・去勢手術の推進 をしています
3、行き場のない犬猫の 家族探しをしています


ちばわんの趣旨

推奨マニフェスト


●一時預かりアンケート●

★犬専用

◇関東のみ
◇小型犬のみの預かり ボランティアは現在受け 付けておりません
◇成犬も基本的に室内保護をお願いしております


★猫専用

◇関東のみ



※当ブログの画像・記事は、 この現状を広めていただくため ご自分のブログへ転載される 場合は、こちらへの連絡は不要です。 転載内容には責任を持って 正しい情報のみを伝え、 当ブログ記事のリンクもお願いします。



※優しいいぬ・ねこ親さんを待って いる犬・猫がいます。人間の勝手で処分される子がたくさんいる事をどうか知って下さい。


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ファンタについて

保護犬ファンタに関しまして、人に対する深刻な攻撃性により、更なる重大事故を回避するために、先月、安楽死と言う苦渋の選択をいたしました。

ファンタがちばわんの保護犬となった経緯を簡潔に説明します。(詳細は後記します)
ファンタは、ちばわんボランティアが毎週訪問、引き出しを行っている愛護センターとは
別のH支所からやってきました。
ちばわんにボランティアとして在籍しながら個人ボランティアとしても登録、引き出しを行っている者の要請により、ちばわんの保護犬として引き受けた次第です。
通常の引き出しと異なる保護犬でありましたが、いったん引き受けた大切な命です。
最後まで守り抜きたいと、でき得る限りの手段を講じて来ました。
Mさんは、「素人の手には負えない」と言う理由で預かり移動の依頼の出ていたファンタの預かりを引き受けてくださいました。しかし、残念ながらファンタの攻撃性は収まらず、Mさんに大けがを負わせる結果となってしまいました。
ファンタの咬み方は、試し咬みから本気咬みへと移行する攻撃性の高いもので、首を狙ったものでした。Mさんは、驚くほど深い傷を負われ、現在仕事はもちろん日常生活にも支障をきたしています。
Mさんは、トレーナーの資格を持つこともあり、預かりを引き継いでくださいましたが、日常生活を共にしてファンタのトレーニングには非常に困難を感じていたそうです。
そのため、より高度なスキルを持つトレーナーさん数人に相談され、指導を仰ぎながら努力されてきました。
恩師であるトレーナーさんには、正式な仕事としてファンタのトレーニングを依頼すれば、重度の攻撃性を矯正することは可能なのかどうか、など、あらゆる可能性について相談されてきました。
残念ながらその結果は「矯正できる可能性はゼロに近いであろう」と言うものでした。
つまり、我々のファンタ矯正への道を考え手段を講じた結果も、その道は断たれたのです。

人への深刻な攻撃性の矯正が不可能である、と言うことは、いぬ親さんへの譲渡は不可能です。
そのことをちばわんに報告しようとしていた矢先、咬傷事故が起こりました。

私たちは、この先起きるかもしれない事態について、考えることを余儀なくされました。
どれだけ注意を払っても、さらに深刻な咬傷事故が起こる可能性は完全に否定できません。
ちばわんでは、今まで、攻撃性のある犬であっても安楽死と言う選択肢を取ったことはありません。
しかしながら、事故が起きてしまった時の責任、その事故がもたらすレスキュー活動全体への影響等を熟考し、今回私たちは苦渋の選択をせざるをえませんでした。


ファンタの引き出しの詳しい経緯は、下記の通りです。
H支所からの依頼を受けてのものです。


① 2011年5月末 個人譲渡ボランティアとして登録しているAさんが支所に電話した際、「あまりに性格が良く、処分場(センター本所)に送るには忍びない犬がいるので、ボランティアさんのほうでこの子も引き受けてはもらえないだろうか?」 との要望を受ける。
個人引き受けができないため、ちばわんの保護犬として引き受けたいので許可して欲しいと、Aさんから副代表に写真付きメールが届く。

“Aさん、もしくはBさんの2名いずれかが、必ず最後まで責任を持って預かりますから” 

との要望であり、12kg程度の若く性格の良い鼻黒雑種犬♂という情報であったのと、何より責任感のある2人を信頼し、引き出しにあたりちばわんの名前で申請書類を作成することを許可する。

手続き等をAさんに委任する。

② 2011年6月3日 Bさんが1人で支所に出向き、犬を引き出し(Bさんから引き出し希望が出ていたもう1頭の犬と共に)、預かり開始。
このとき支所から渡され引き取って来た犬は、ちばわんが予定していた犬とは全く別の犬(20kg以上 ラブラドール風雑種♂攻撃性有)であった。

③ 2011年6月8日 副代表が犬引き出しのため毎週訪問しているセンター本所にて、上記①で引き受けたはずであった鼻黒雑種犬♂と遭遇する。
前日に支所から期限切れで移送されてきた、ということで、すでに最終部屋にいたその犬を副代表自身が見て、触り、性格を確認したうえで譲渡にまわしてもらうように申請する。

④ ①のやり取りで、H支所とAさんとの連絡に行き違いがあった事が後日判明するが、②の時点ですでにちばわん名での引き出し書類を作成しており、引き出しも完了していたため、そのまま「ちばわん保護犬」として募集掲載を行うことにする。

⑤ 2011年8月 Bさんが預かり移動要請を出す。

⑥ 2011年11月、トレーナー資格を持つMさんから一時預かりボランティアの申し込みを受け、ファンタの預かりを依頼する。

⑦ 2011年12月1日Mさん宅へ移動する。


以上

はじめから凶暴極まりない犬というわけでは決してなく、適切に接することができれば
矯正も可能かと、引き出しの時点では思われました。
それこそが、ファンタの性質の見極めが難しかった最大の原因だったかも知れません。


最初の預かりボランティアのBさんも、ファンタの攻撃性についてはすぐ気が付いたそうですが、自ら進んで引き受けた犬であり、トレーナーさんに付いてもらいながら様々な努力を続けました。
しかし、とても素人の手に負える犬ではなく、酷く咬まれた末に、預かり移動を懇願して来ています。
限界を感じ、何よりもお子さんへ攻撃が及ぶことを恐れてのことだったのだと思います。
最初に引き出しの話をちばわんに持ち込んだAさんも、ファンタを預かることはまず不可能でした。
ファンタは他犬の存在により攻撃性が増す傾向にあり、多くの犬・猫と同居する家庭には最も向いていませんでした。

センターからの引き出しは、一般家庭への再譲渡を目的としている以上、家庭犬として暮らし易い性質の良い犬を選ぶことが大前提となります。
このことを着実に守り続けることこそが、救える命の数が増える=センターで殺処分となる数を減らすことに繋がります。
犬猫殺処分数が全国第1位という不名誉を持つ千葉県のセンターでは、こうしている間にも、性格が良く、人と暮らすのに何ら問題ない犬たちが、引き取り手がいないという理由で処分されているのです。
ちばわんでは毎週、キャパシティー限界までの頭数を引き受けています。でも、これ以上預かり場所がないために、引き出しを諦めた犬たちの数はとうてい数えきれるものではありません。
短時間で犬の性質を見極めるのは非常に困難な作業で、今まで引き出してきた犬、保護した犬の中で、咬む犬の数は少なくないのです。
事実、咬傷事故はこれが初めてではありません。

預かりボランティアは、自分や家族が咬まれることがあっても、その犬の性質・特性などを観察して、トレーニング等、さまざまな方法で矯正の道を探っています。

いぬ親様の選定も慎重に慎重を期して行い、その犬の状態を深くご理解いただけるご家族との縁組を行ってきました。
しかしながら今回の事故は、そういったレベルを超越したものでした。

一般家庭への譲渡は不可能でありますが、譲渡しない場合でも誰かが世話しなければなりません。しかし、完全に他者に迷惑・被害を及ぼさない状態を維持する確信は持てませんでした。
そのような状態で、この先再び重大な事故が発生した場合、動物保護活動が白い目で見られるような事にもなりかねません。
ちばわんとしてはそのような事態だけは絶対に避けなければならない、と思いました。
これまで、攻撃性は無く、恐怖や保身のために咬む犬でさえ、

“咬傷犬をも引き出している団体ちばわんは、社会の敵、一刻も早く潰れるべきである”

とネット上に書かれ、叩かれて来ました。


Mさんの怪我は重症です。両手を咬まれましたが、現在もまだ聞き手の握力は反対の手の三分の一しかありません。
また、今後握力が回復するかどうかはわかりません。
前述のとおり、ファンタが狙ったのはMさんの首であり、手を咬まれたのはそれを阻止しようとした結果です。
咬み続けながら、いったん落ち着いたように見えた後、再び攻撃が始まったことも、矯正が困難であると判断した理由の一つです。
ただ、これだけ酷い怪我ではありましたが、Mさんであったからこの程度で済んだというのが現状です。

子供やお年寄りに攻撃の矛先が向かった場合に想定される事態を想像した時、私たちは恐ろしい現実と直面することになりました。

深刻な事故が起きた場合、センターもボランティアへの成犬譲渡が出来なくなる可能性も出てきます。
そのような場合、千葉だけでなく全国での保護活動への支障は避けられません。
代表と副代表で、熟考した結果、達した決断でした。
処置当日は、Mさんだけなく、皆で送りたいと4名が自主的に集まりました。
他のボランティアに告知しなかったのは、メンバーに重い十字架を背負わせることはないと考えたからです。


点滴により意識が遠のいたファンタの手を皆で握り、さすりながら祈りました。
そして最後を見届けました。

どんな経緯であれ、縁あってちばわんの保護犬となったファンタです。
5人で心からファンタに謝りました。
もう二度とこんな事故も、このような思いも繰り返したくありません。


ファンタの亡骸を引き取り、Mさん宅に戻って、今までできなかった全身のブラッシングを
して、花を供え葬儀場へ向かいました。

以上がファンタの最後です。


ファンタにお別れをしたいので霊園の場所を知りたい、と言うお問い合わせを
いただたのでここに記します。

千葉県佐倉市飯野にある、緑の里さくらペット霊園です。


なお、今回ファンタの処置にかかった病院・葬儀等の費用は、皆様からのご寄附
ではなく、すべて代表の個人負担です。
「寄付の目的使用外である」と言うご指摘をいただいたので、付け加えさせていただきました。

H支所に対しては、ちばわんから経緯の報告と、反省を求める文書を送付いたしました。
担当者からはお詫びとお見舞いの電話をいただき、今回のことを今後の譲渡体制への反省材料としていただくために、県全体の所課長会議にて報告がなされたとの言葉を確認しました。
その後、県衛生指導課担当副主幹からも、謝罪と、再発防止に努めるとの約束をもらっています。
この事実を重く受け止め、H支所、F市センターに対しては、受け入れ能力のない個人に対しての無理な依頼を、今後一切自粛していただきたいと思います。


最後に、このたびは私たちの力が及ばず、このような結果になり大変申し訳ありませんでした。
また、ご説明が遅れた事により、沢山の方にご迷惑をかける結果となり、誠に申し訳ありません。
どのような理由であろうとも、私たちがファンタの命を奪った事実は変えることはできません。
しかしながら、ちばわんは今後も、これまで通りセンターからの引き出しを続け、一つでも多くの命をつなげる努力をしていく所存です。


ちばわん代表 扇田 
副代表 吉田
by centre_report | 2012-08-08 00:00
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